お金をかけずに[子供を合格に導く環境をつくる方法]
我が家に子供部屋はありません。
息子たちが幼少の頃、25年ローンで家を建てました。
将来、子供たちが受験勉強をする時期になったらリビングを壁で区切って子供部屋にすれば良いと思い、子供部屋は作らなかったのです。
その分、リビングは広くなりました。
子供部屋を作らなかったので、次のようなメリットがありました。
・家の中でキャッチボールが出来る
・家の中で思い切り走り回れる
・喧嘩をしても逃げるところがないから仲直りするしかない
子供たちが小学生までは机もなく、ダイニングテーブルで宿題をしていました。
長男が中学生になった時、
じっちゃんが使っていた机と私が高校生まで使っていた机を、物置からひっぱり出してきてリビングに置きました。
木造です。またこれがシブい味があるのです。
机は並列に配置しました。
向かい合うと互いの顔を見て笑い出してしまうからです。
長男が稀に勉強を始めると次男も真似をして机に向かうのです。
やっぱり、真似をしたがるんです。
あるとき、次男がこう言いました。
「なんで、うちには子供部屋がないん?友達は自分の部屋があるのに」
私「欧米では優秀な子供が育つ環境をつくるためにリビングで勉強させているらしい。うちもそうしているだけだ」
長男は「わかりました」
次男から返事はありません。
確かに、私も中学からは子供部屋で勉強していました。
やっぱり、親のそばでは勉強に集中できないだろうなあ・・
何より、自分の城は必要だろうなあ・・
自分だったら欲しいな、子供部屋。
そう思った私は、妻に相談しました。
「なあ、母ちゃん、リビングを仕切って子供部屋にしたほうがいいかな?」
妻「そんなこと言ったってリフォームにお金がかかるじょ。大丈夫かい、父ちゃん」
私「・・・・・・」
妻「ホームセンターで衝立みたいなものを買ってきて仕切りにしようかねえ」
私「そんなんじゃ、テレビの音や俺たちの話が聞こえて中途半端じゃん」
妻「そっか。やっぱり、いいや。子供部屋は。もともと勉強しない子たちだから、子供部屋にこもったらもっと勉強しなくなるよ」
私「うん、そうだよな♪」
(助かったあ、これ以上住宅ローンが増えたらピンチだったぞい)・・心の声。
ただ、ちょっと気になった私は次男に提案しました。
「俺の書斎で勉強してみるかい?」
次男「うん、そうする!」
**書斎といったって元々、納戸用に作った部屋。
広さは3畳くらい・・とずーと思っていました。
ちょっと気になったので、さっき初めてメジャーで測ってみたら・・
部屋の横幅1.2m 奥行2.2m
・・ということは、、げげ~。2畳の広さもないのです。。。
でも、そこに机を置いたので、納戸から書斎に名称変更しました。
いわゆるグレードアップです(笑)。
書斎で勉強を始めて一日目。
いつもと同じく、一時間で勉強終了。
私「どうだい?居心地は。」
次男「集中できるね」
二日目。
一時間が過ぎても出てこない。
おっ、今日は頑張っているな。
二時間が過ぎても出てこない。
「今日、2号はすごく頑張っているぞ!」と妻に言う。
「そうかなあ~」と妻。
ちょっと確かめてみる、といいながら書斎のドアをノックする。
「おい、やめろ。せっかく集中しているんだから邪魔するな」という私の助言をものともせず、
返事がないよ。と言いながらドアを開けちゃった。
すると・・・
「かーーーーーーーー。かーーーーーーーー。」
なんと、椅子にすわったまま天井に顔を向けてイビキをかいている!
「どうしたん?2号!」と妻の大きな声。
次男「あっ、、、しまった、寝てしもうた」
書斎での勉強はこれにて終了。
翌日からリビングに復帰。
リビングで勉強させると親にとって負担がかかりますよね。
まず、テレビを見られません。
そして私にとって非常に大事なルーティンワークに影響を及ぼすのです。
妻に言いたくて仕方がない「だじゃれ」を封印しなくてはならないということです。
妻は私の「明快なだじゃれ」のことを「おやじギャグ」と評するのです。
連発してもほとんどスルーされてしまうのですが、やっぱり言いたい・・・。
でも言えない。
子供が勉強している間は親も読書。
勉強にひと区切りがついた長男は3万5千円の電子ピアノでドラクエを弾きはじめる。
「いいねえ~」と次男。
リビング勉強のメリットはもっとあります。
・スマホをいじらない。というか、いじれない。
・友達からのメールの返信は寝る前にするしかない。
子供は親の背中を見て育つ。
だから、へっぽこ父ちゃん、
疲れた体に鞭打って、
子供がその日の勉強をやめるまで、
家でも仕事や読書をしました。
親もまるで受験生。
山本五十六の言葉を思い出します。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」
さて、今の受験生の環境にとって最大の敵である「ライン」。
子供にとってはコミュニケーションの一つだから仕方ないかもしれません。
でも、勉強中にラインの着信がピコピコ入ってきたら集中できるはずがないですよね。
読んだらすぐに返事を出さないと嫌われる・・という奇妙な現象になっていますので。
それなら「リビングで勉強しているから見られなくてごめんね」と子供から友達に言っておけば問題ないのです!
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