大学入試の小論文対策で1年近くも無駄なことを子供にさせてしまった親の責任
著名な先生に指導してもらえば子供の学力は伸びる
私はそう思い込んでいました。
入試に小論文があるお子さんをお持ちの親御さんは特に注意が必要です。
私は、息子が高2の冬から、著名な先生の小論文添削を受けさせました。
赤いペンで悪いところを指摘していただいていたので安心していました。
ところが半年ほど経っても、息子が書いた小論文は小学生なみでした。
添削文には「もっと知識を!」という言葉が何度も出てきました。
そこで、一般常識の本を読ませ、新聞の社説を読ませました。
高3の12月下旬。小論文講座の最終回の論文が戻ってきました。
「だいぶ良くなりました」という評価に喜ぶ息子。
どれどれ、見せてごらん、と読んでみると・・
全く論旨がわからん・・
何度読んでも、何を伝えたいのかわからない論文でした。
「なんじゃ、こりゃ?ひとつも進歩していないじゃん!」と
きつい言葉を浴びせると
息子は「だって良い評価をもらったじゃん」
と反発する。
私・・うーん、そういうことか、添削もビジネスだということか・・
ここで著名な先生に
「ほんとうに先生が添削してくれたのですか?」と
直訴しても時間の無駄だ、と思いました。
息子のへっぽこ論文を読んだ直後に、次の対策を打ちました。
他の指導者をさがすことです。
入試本番まで約2か月。
間に合わないか・・・頭をかすめましたが親が諦めたら終わりです。
懸命にネットで調べて、受験に間に合わせてくれる塾を探しました。
そして最終的に決めた「大学受験専門小論文塾」の先生がおっしゃるには
「今ある知識をどのように相手に伝える事が出来るかが一番大切です。
むりに新しい言葉を覚えても自分の言葉にならず、薄い論旨になります」
冬休みが始まると同時に、こちらの先生にお世話になることにしました。
最初、むすこは嫌がりました。
今まで教わってきた著名な先生と違うやり方を覚える時間がない。
今まで1年間もやってきたことが無意味になるじゃん。
私は「このままでは間違いなく落ちるぞ!それでもいいのか?」
落ちる、不合格、無理という言葉は禁句だったのですが
使わざるを得ませんでした。
大きな決断です。
直前に論文に対する考え方が180度変わるのですから。
でも、やるしかない。
新しい先生の指導では、無理を言って、論文を提出したら2日以内に添削して頂きました。
当然、添削費用も高くなりました。
入試の前日に最後の添削をしていただき
入試の朝まで「考えの伝え方」を練習しました。
もっと時間があれば・・・・と思いましたが
ギリギリでなんとか論旨が伝わるようになりました。
そして合格。
もちろん、著名な先生の指導が必ずしも悪いとは思いません。
ただ、やはり子供にマッチした指導方法で小論文を添削してくれるところが一番です!
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